お店の想いと自己紹介
「家に友人同士で集まること」が“フェスタ”

誰にとっても、多かれ少なかれイタリアとの出会いはカルチャーショックを伴うものだと思いますが、私のイタリアとの出会いもまた衝撃的であったのは例外ではありません。
もともと外国文学にどっぷり浸かっていた子供時代、中でもイギリスのファンタジー作品が大好きで、ウインザー城をテーマにした学校新聞を作成したり、物語の絵を模写してダイジェストで本をつくって自由研究で提出するなど、たとえば父が大好きな日本の神社仏閣よりも私はずっとヨーロッパの文化そのものに魅了され、精神的に近いものを感じてきました。
中学高校時代は世界史にハマり、王侯文化のイギリスやフランスに憧れ、大学では第二外国語はロシア語を専攻したけれど、特に古代ローマ・ルネッサンスで大活躍していたイタリアはなんとなくそのダイナミックで原色あふれる文化に馴染み深くなれないままでした。
そんな中、大学時代に、フィレンツェでクオーコ(料理人)の修行を経て帰国していた友人と、不思議な縁で、偶然に出会いました。当時私がよく飲んでいた地元のバーのカウンターで飲んでいた時に彼女もまた仕事終わりにふらっと一人でカウンダーで飲みにきていて仲良くなったのです。それがきっかけで、イタリアのその独特の文化に魅せられるようになりました。
とにかく彼女がまとっている空気はふしぎなものでした。年も家も近かったのでよく遊んだのですが、何せしょっちゅういろいろなところから友人が集まってきては、食べたり飲んだり旅行をしたりして、一緒にいる時間を過ごし楽しみ、またそれぞれの場所へ帰っていくのです。彼女の周りにいると、彼女を中心にして友人がまた友人になり…。と輪が広がっていく。あまりにも自然体なそのスタイルは、周りの人さえ初めて会った人とすぐに打ち解けられるような雰囲気そのものをまとっていました。
そんな私たちは、よくお酒を持ち寄って集まって、毎回四方から集まる新たなメンバーと料理人である彼女の手料理のあらゆる鍋を食べながら過ごした時間は、私の人生の宝物です。
持ち物も極端に少ない彼女の家には、鍋ひとつ、お皿やフォークも2つくらいしかなかったので、おたまやお茶碗を駆使しながら皆で、明らかにおいしいその日のご馳走をお酒を一緒に飲みながら、専門も出身も性別も違う仲間同士で一緒になってその時の空間を楽しみました。
ある時にはガスパチョをあいたワインボトルに入れて持って帰ってきてくれたり、ダイナミックに鶏肉の骨で出汁をとったりする様子は、そのひとつひとつの素材が生きていて、なのに全体としてとてもおしゃれで洗練されていました。
イタリアで(も他のヨーロッパ諸国でも)は外食習慣はあまりなく、気軽に友人を家に呼んで共に過ごすことを楽しみ、それを「festaフェスタ」と呼ぶそうです。もちろんお祭りや祝日の意味もありますが、そのほかにみなで集まって食卓を囲むこと自体が「festaフェスタ」なのです。
そこでイタリア時代の驚きの体験の数々を聞くのがまた私は大好きで、どうしても私はイタリアに興味と好奇と好感を持たずにはいられなくなりました。
「人間味あふれる」イタリア

そんな経験をした私は、彼女がまたフィレンツェに行ってしまった後に、卒業旅行でついに実際にイタリアの地を踏むことができました。(写真はその当時はじめて降り立ったミラノ。若者から老齢まで黒とマフラーをかっこよく着こなすイタリア男性は特に衝撃的でした。)
するとなるほど。空港から降り立った時の空気に、彼女の存在と言っていたことの意味が理解できた気がしました。
バスの中では、陽気に歌いだす人がいる。スーツケースをもって階段の前に立っただけで、誰かがそのスーツケースを持って階段の上まで運んでくれる。バール(コーヒーショップ)に行けば友人のように話しかけられる。メルカート(市場)に行けば、店員のおじいちゃんが同じく店員の若いお姉さんをくどいている。(さぞ迷惑だろう)といった具合。そして街全体の照明は概して暗く、夜は怖いくらいに人口灯が少なくなる。
何から何まで違うのに、際立って私が日本との違いを感じたのは、「一人で遊ぶ場所がない」ことでした。その当時は大きな駅にインターネットカフェがあって、そこ以外はほぼ一人になれる空間というのを当時見出すのは難しいように感じました。いたるところにあるバールも、立ち飲みが基本。それも、店員さんやお客さんとちょっと話していく、という意味あいの強い社交場所。実際、こういった誇りある仕事をしている人たちは対等で自然体で、その空間にいる人に疎外感を感じさせません。
街行く人はおしゃれだけど、それは見られることを意識したおしゃれであり、まず人との関係が人生の基本にあるのです。(そのせいか、コロナ禍を経てイタリア人がおしゃれでなくなってしまった…。という情報を聞くのは、なんとも興味深い現象。)
「一緒にいる空間」をもっと、日本で

そのイタリア旅行の後、東京で就職し、もちろん紆余曲折あり(しかしながら周り道もすべて貴重な経験)、「天職だな」と感じる秘書職を7年経て、今後も秘書としてのキャリアを積んでいこうと準国際秘書の資格を取得、その上の国際秘書の試験勉強をしていく中で、「今度は自分でディレクションをとってやってみたい」という思いに気づくことになり、方向転換。できればイタリアにかかわる小さな会社だったらいいなぁと漠然と感じていました。
そんな中ご紹介いただいたのは、“Freezerino”(フリゼリーノ)の総輸入代理権を取得し日本で展開していたイタリア人の社長のジャンバッティスタさんでした。イタリアでも珍しい名前ですが、本人曰くルネッサンス期に流行った名前とのこと。通称ジャンバさんです。最初は、社長通訳兼電話番のアルバイトとして入社しました。小さい会社では当然のこととして、業務量はその後増える、増える…。当時は百貨店を中心にPOP UP展開をしていました。どこかで見たことのある方もいらっしゃるでしょうか? 写真は2018年、東急プラザ銀座内HINKARINKA(2021年11月閉店)でのPOP UPの様子です。


知る人ぞ知る、イタリア料理専門の展示会、“Acci Gusto”(アッチグスト)にも出展しました。本場イタリアのような熱気のある雰囲気、楽しかったですね。この展示会は、当時はあの予約のとれないレストランのLa bettola落合さんなど日本で活躍されているイタリアンシェフが会長となって音頭をとっており、出店説明会も登壇者がコックコートでご登場、ビュッフェ形式の軽食があったりと、他の見本市とは一線を画する展示会全体で一丸となろうとするような本気が漂っていました。(公式:https://www.a-c-c-i.com/gusto/)
その後、彼が日本を離れる際に事業オペレーションを一任されましたが、ほどなくコロナ禍を経る中でオペレーションの難しさから会社をたたみました。
そして、準備期間を重ね、今度は私にできることで、思い入れのあるお取り扱い商品はそのままに、この度、「イタリアの工房と直接お取引、オーダーメイドのご要望も承るセレクトショップ」として1から再出発する運びといたしました。
「あなたと私」共にある空間を人生の中でたくさん味わえるように、イタリア的なライフスタイルを、手で持ち歩けるサイズにコンパクトにしてお届けしていきたいと思います。
“Freezerino as your buddy”!
日常の中で、イタリアを少し身近に感じていただけたら嬉しいです。
(Top Image Kelsey Knight from Unsplash)
- 8,800円 [税込]
【コッコホワイト・ワイン型】 一般のボルドー型(赤ワインや白ワイン等)のワインに対応しているサイズのフリゼリーノです。 <コッコホワイト> 白地に銀色の箔押しがさわやかで、清涼感ただよう人気のデザインです。 【サイズ】 底直径:7.5cm 横幅:10cm 高さ :27cm 重量 :170g “ご注意事項” ※保冷効果は外気温や中に入れるボトルの形状や温度等、環境によって効果は異なります。 ボトルにあったサイズのフリゼリーノをお選びください。 ※防水加工で、ジップ部分を含めマイルドソープ…